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第11回「高校生国際美術展」

第11回 高校生国際美術展の様子
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2010年8月13日 西日本新聞 2010年7月29日~8月2日、緑深く蝉が惜しみなく鳴く、”上野の森美術館”で、「第11回高校生国際美術展」は開催されました。
 この美術展は、高校生の芸術教育の向上と、国際社会に貢献できる人材育成が目的で、本年も海外13カ国(五十音順に、具体的に表記してください)から119点の参加作品が寄せられました。
 日本国内の高校生からは6,473点の応募作品が寄せられ、流派に囚われず、リベラルに、キラリと光る才能を発掘する、という審査基準で、299点の展示作品が選ばれました。
 今年は約3,200名の方々にご覧頂き、「自国と他国の、さまざまな作品を鑑賞し合うことで新たな発見があった。今後の自らの表現方法とアイデアの創出の一助になった...」と、好評を博しました。

国際グランプリ International Grand Prix

※作品をクリックすると拡大します。

「うたたね」
「中務集」

↑【書道】埼玉県立大宮光陵高等学校3年

渡辺 千郷 「中務集」

←【絵画】福岡県立八幡中央高等学校3年

波多野 絵美 「うたたね」

第11回 高校生国際美術展
会 期
2010年7月29日(木)~8月2日(月)
会 場
上野の森美術館
応募点数
6,473点(書作品5,641点 絵画作品832点)
入選作品
299点(書作品199点 絵画作品100点
海外作品
13カ国119点
高校生国際美術展 4つの主旨―開会式での半田晴久実行委員長のお話より抜粋―
1. 高校生に絞った美術展
 高校生というのは大人の始まり。プロとして活躍している人たちは皆、高校生から能力、才能を発揮しています。ただ、芸術というのは、才能があってもチャンスがないと開花しません。
 そこで、高校生に日本でも有名な上野の森美術館で賞を贈り、産経新聞・北海道新聞・静岡新聞・西日本新聞に発表してもらうことで自信をつけてもらいたいのです。
 受賞した「自信と誇り」が、大きなチャンスに繋がって才能が開き、その結果、プロとして、書家としてやっていけるのです。
 海外の13カ国の高校生も、日本に来て表彰されることによって、自信と誇りと可能性を自覚することができるのでしょう。
2. 審査の基準は、キラリと光る可能性を見いだすもの
 通常の書道や美術の展覧会は、「上手な絵」を評価しますが、高校生国際美術展では、キラリと光る才能や可能性を観ます。
 技術が少しぐらい足りなくても、バランスが若干悪くても、キラリと光る可能性や色彩感覚、物のとらえ方、表現の仕方、感性、絵から出てくる目に見えない気韻生動、その人の醸し出す「才能の芽」を大切にし、審査しているのです。
 この美術展が、高校生に、芸術家として何が大事なのかを自覚してもらう啓蒙活動になっているのです。
3. 国際感覚を身につける
 今年、海外の13ヶ国の高校生作品が集まり、日本にその13カ国の高校生を招きました。(アイルランド、イギリス、イスラエル、エジプト、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、中国、ベトナム、ラオス、マレーシア、フィリピン、ミャンマー)
 作品は、国によって違う「色使い」や「題材」があり、国と文化と社会を反映しています。
 日本人は、主に日常生活で目にすることから絵を描きますが、国によっては、世界平和、核兵器の恐ろしさ、飢餓の恐ろしさを題材にしています。そのように、国によって感じ方が皆違うことを学んで頂きたい。
 また、高校生は、人間の個性や感覚の目覚めていく「黄金の時間」ですから、それを養ってもらいたいです。
4. 生涯、芸術活動を続ける生き方をを学ぶ
 親の環境、家の環境、経済の環境、思いどおりにいかないところで一生懸命、絵や書をやっている人は素晴らしいことです。画家や書家を含む芸術家にとって、妻や子供や環境、生活、経済、人間関係の葛藤というのは全部魂の栄養になっているのです。
 高校時代に、大学時代に、どれだけ芸術家として生きていく心構えを学んだのか、それが大事です。
 高校生国際美術展で入賞したことで、一生、絵や書、彫刻を忘れない、この受賞の思い出を大切に、死ぬまで芸術を忘れない人生を送って頂きたいのです。
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